中部経済新聞「推薦☆私の旅」
中部経済新聞(2004年9月24日)「推薦☆私の旅」に、代表取締役 河合朋秋の記事が掲載されました。
推薦☆私の旅
この国このスポット
「どこまでいっても澄みきった青空と、真白な山脈しか見えなかった」と感慨深げなのは、システム開発を手掛ける、ファーストコンサルティング社長の河合朋秋さん。大のスキーフリークである河合さんが、初めて訪れた海外のスキー場がカナダのバンフだった。
1996年、まだ会社員だった河合さん(当時28歳)は大学院に通う友人の卒業旅行に同行し、二週間の日程でバンフを訪れた。名古屋空港からバンクーバーへ飛び、国内線に乗り換えてカルガリーへ。そこから車で1~2時間。のんびりとした田園町で夏のトレッキングコースや温泉地としても有名だ。
当時はスキーを始めてまだ2~3年だったが、蔵王や白馬など国内のスキー場に出かけて年間30日は滑っていた。だがバンフの迫り来る大自然は日本のスキー場の比ではなく、雄大な風景に圧倒され続けた。
「日本ならどこにいても必ず人工物が目に入る。だが、あそこは本当に青い空と白い山しかなかった。氷点下で空気が澄み切っていて、はるか彼方まで見通せた。」
人工的に整備されたコースはほとんどなく、雪庇(せっぴ)が一種の崖のような段差を作り出し、滑るというより飛び降りる感覚に近い。柔らかな新雪の上を、重力と感性のままに疾走する快感。時に勢いよく転倒することもあったが、そのスリルすらまた楽しく感じた。
平均気温は-20℃前後と聞いていたが、その年は初日から-33℃で、最終的に-36℃の世界を体験した。「現地の人も驚いていた。-4℃の日が暖かく感じた」という。フェイスマスクなしで2日間ほど滑ったところ、頬などが凍傷を負った。さすがにその後マスクは装着したが、中1日休んで11日間、観光もせずにひたすらスキー三昧の幸せな日々を送った。
当時の日本では、“若者のスポーツ"といったイメージが強かったスキーだが、カナダ人は親子3代でスキーを楽しんでいた。弾丸のように滑降していく白髪の老夫婦たち。技術にこだわることもなく、ただひたすら滑ることを楽しんでいた。「スキーは一生できるスポーツなんだ」としみじみ実感したという。

